劇場版アイカツスターズを見た(2回目)
普段は映画などにとんと縁のないぼくではあるが、なんと2回目を見に行ってしまった。
今回はノートとペンを持ち込むという暴挙に出た。ガラッガラの劇場だからこそできる芸当だ。おっとマナーがどうとかいう話は本題ではないからよしてくれ。
ともかくこれで感想をリアルタイムに記録することができるというわけだ。自慢じゃないがぼくの記憶力はかなりお粗末なもので前回の記事(前のFC2ブログの記事へ飛びます)のように記憶違いであらぬ方向に妄想が暴走しがちである。それを防ぐべくこの試みだ。
今回はこの外部記憶に頼りつつ感想を殴り書いていこうと思う。
目次
適当に流し読みするもよし。興味がありそうな項だけ読むもよし。粗を探してじっくり読むもよし。ここでブラウザのタブを閉じるもよし。お好きなようになさってください。
・マオリの耳
・マオリとゆめとメッセージ
・乳袋
・S6とゆめひめ
・学園長とローラの話
・ゆめからローラへネックレス
・喧嘩の前段階
・喧嘩本編
・半袖半ズボン、そしてスカーフ
・かっこよくて、かわいくて、そんなS4と
・右耳でイヤホン
・ゆめのソロライブ
・宝の地図
・S4の夜
・あこはるドレスメイク
・ゆめ捜索大作戦
・おばあちゃんとゆめロラ
・ゆめのステージ(想像編)
・ゆめとローラのステージ
・ひめと学園長
・百合に割って入る
・マオリの耳
生垣からの登場時にピアスついててびっくりした。
流石にあの年齢で穴をあけているとは考えにくいのでシールの類なんだろうとは思う。
アイカツ界のアイドルは耳に飾りをつけていることが殆どであるし、彼女がアイドルに憧れているということを示しているんだろう。
ということにしておく。
・マオリとゆめとメッセージ
この二人の関係を繋ぐものは親切心だった。
さながらわらしべ長者が如く、二人の心持ちが最後のステージを生んだと言っても過言ではない。
具体的な話に移ろう。
まず、道に迷ったゆめをマオリが案内する。これはマオリからゆめへの親切だ。
その後、ゆめはマオリと握手をする。
アイドル1年生とはいえ本物のアイドルに握手してもらったわけで、マオリにとってはこれ以上ないご褒美だっただろう。マオリ視点では見返りはきちんと受け取ったわけだ。
しかし、ゆめからすると自分の握手にそこまで価値があるとは思ってないだろうし、恩を返したなどというつもりはなかっただろう。岬で再開した際にお礼をしたかったと言っていることから、この行為はお礼の意味は含まれていない。
そして、その岬でのお礼としてゆめはマオリに歌を歌う。
これでゆめ視点では「よいこと」の渡し合いの度合いはイーブンであっただろう。
だが、マオリにしては貰い過ぎだった。だって自分の為のアイドルの歌だ。その夜おばあちゃんにハイテンションで語って聞かせるほどである。
最後に、マオリは歌のお礼としてカードをプレゼントした。
こうしてゆめロラのステージは完成に至る。
そしてその続きとして、マオリはおばあちゃんとともにゆめロラとS4のライブのを最前列で鑑賞しており、道案内に始まるわらしべ長者はここで終わる。
以上のような、親切、お礼のキャッチボールがだんだん大きくなって、道案内からはじまったものが、結果としてあのステージを作り上げ、結果そのステージを見ている多くの人にも笑顔を齎すというすばらしい正の連鎖が起きた。
このお礼の連鎖こそが、この劇場版が持つメッセージ性なんじゃないだろうかと思う。
ゆめロラの激愛っぷりに目を奪われている場合ではない。
・乳袋
真面目な話の後で恐縮である。
S4M4会見で語られた島の伝説での絵本チックなイラスト。
アイドルの向かって左側のおっぱいが、モロに乳袋が描かれていてびっくりした。
深夜アニメかよ。
マオリハウスに張られているポスター内の二人(顔が描かれているやつ)では、胸のサイズは女児アニメらしい標準的なサイズであった。
一体なんだったんだ、あの唐突なおっぱい描写。
・S6とゆめひめ
S6の妄想の時、ゆめはローラとではなくひめ先輩とセンターを飾っており、ひめゆめの二人の手でハートマーク作っていた。
S6という概念そのものがゆめロラであるにもかかわらず(これに関しては前回記事の該当項参照)、その中にきちんとゆめひめを内包されている。
ゆめひめ前提のゆめロラがより強固なものとなってしまっている。
・学園長とローラのお話
二人の話自体はわりとどうでもよくて、というかどうでもよくないんだけどローラが即答で断ったのがいいな以外は特に言いたいことはくて、本題はプロジェクターで映し出されたゆめの資料。
殆ど読めなかったんだけど、「千年に一度の才能」って書いてあったように見えた。
嵐も千年に一度だしそういう小ネタなのかな。
オタクがよく使う「三億年ぶりに○○した。」とか「○○に全人類いる」などという表現に近いものを感じる。
・ゆめからローラへネックレス
つける時キスしてるように見えてびっくりした。
1回目全然気にならなかったのに、岬の二人見た後だからかめっちゃドキドキしちゃったよ。
・喧嘩の前段階
まず導入となるゆめロラの会話。メモとはいえ殴り書きなのでところどころ詳細は違うだろうけど大体あってるはず。
ゆめ「ひめ先輩と一緒に立てる機会なんて滅多にない」
これを聞いたローラは笑顔でユニット解消を切り出すんですけど、このゆめのセリフに注目です。
ゆめ、ひめ先輩と16話で早々にステージ立ってるじゃん。
このゆめのセリフ、「ローラと一緒に」が最初に含まれてると考えるのが妥当ではなかろうか。
なんで俺はゆめロラを擁護してるんだ。
・喧嘩本編
いわゆるキレるポイントというのが口げんかではある。
キレたら最後、あとは言うことが勢い任せで本音ではない言葉もぽんぽん飛び出します。これはぼくの経験則であり、おそらく一般論でもある。
だからMCバトルでは冷静さを保ったままバトルをしなければいけない。相手のパンチラインで頭に血が上ってしまってはおしまいだ。凍ったヴォルガ川よりも冷静になれ。
じゃなかった。
話を戻す。
ローラのユニット解消発言で、ゆめは当然怒り出したがキレてはいない。ただ疑問を言葉に乗せてるだけ。
だが、ローラはキレてしまった。
ゆめに痛いところを突かれたから、パンチラインをモロに喰らったから。
ゆめ「かっこつけて!バッカじゃないの!」
ローラ「っ!はぁ?」
ゆめのこのセリフでローラはキレた。
その根拠として、セリフに「っ!」と一拍入っていた。ここで言い返せず言い澱んでしまったのだ。
言い澱むと、あとはそれを誤魔化すべく大量に言葉を重ねようとする。そうしてあることないこと並べ立ててしまうのだ。
すると、ゆめはそれを見抜いたのか「嘘!」と一言。
これでまた本質突かれてパンチを喰らったローラヒートアップしてしまう。
と、ここまで喧嘩の流れを書いた。
ぼくから見てゆめのパンチラインは「かっこつけて!」と「嘘!」だったのでここについてちょっと掘り下げる。
「かっこつけて」
自分の思いを抑えてまでゆめのためになることをしている、そしてそれをゆめに恩着せがましくしない。何と言われてもゆめを想っての行動だから嫌われたってそれがゆめのためになるのなら構わない。
とかローラは思ってるんでしょう。
ただのカッコつけじゃん。
傍から見てたら誰もが思う。
もちろんゆめ本人にもなんとなくバレてる。
隠すことがカッコイイしこれがスマートなやり方だと思ってたのに、それをカッコつけてばかじゃないと本人に言われたらすげえ恥ずかしいに違いない。
また、このムーブは恋のライバルが身を引くときにありがちな展開で、ベクトルは異なってはいるがゆめのライバルであるローラがこの役回りというのがなかなか面白い。
「嘘」
これはゆめはローラの突拍子もない発言について言っているつもりなんだろうが、ゆめと組みたいという本当の気持ちに嘘をついているローラに対しては、心に直球で刺さってる。
と、こんなところだろうか。
ローラのカッコつけは大いに理解できる、というかぼくがそういう奴をカッコイイと思う質の人なので、ゆめのセリフはぼくにもざくっと刺さってくる。
そんなポイントもあいまって、このシーンのローラの泥沼に嵌っていく感じが本当に生々しい。
・半袖半ズボン、そしてスカーフ
こはあこが山の中を探検もといアドカツをしている時、半袖半ズボンなのが本当に不安になる。虫とかいるし木の枝とかも気を付けてくれ~肌を隠してくれ~と。
結果ドレスメイク中のあこちゃんは擦り傷だらけだし。傷のある女の子は好きだけどさ。
さておき、大事な話は実はそこではなくて、なんと小春はアドカツのときに首にスカーフを巻いている。
首は守るのかよと思ったが、手足露出してるくらいだしどうやらそうではない可能性の方が高そうだ。
そもそも小春って首にスカーフだとかチョーカーだとか巻くキャラだったっけかと思うが特にそういった様子はなかった。
じゃあなんでわざわざ巻いてるんだ。
お前首のキスマーク隠してんな~~~???
発想が短絡的で申し訳ないけど、そう思うことにした。
が、冷静に己の記憶の引き出しに向き合うと、夏スカーフは直射日光から首筋を守る目的があるという話を思い出した。
そっちの方が自然である。
アホなこと言ってごめんね小春ちゃん。
・かっこよくて、かわいくて、そんなS4と
S4のランウェイを見たゆめ「かっこよくて、かわいくて」
やっぱ女の子はかわいいだけじゃなくてかっこいいのもいいんだよな。
ゆめはS4に目を輝かせた後、そんなS4と同じステージに立ちたいと一人で零す。
だが、S4と同じステージに立ちたいと思うならたとえローラでなくても、前の晩小春が言っていたように空いてる人もいるわけで、なんとしてもオーディションに出るべきだ。
なぜそうしないのか。
そんなものは散々言ってきたし分かり切っている。
S4と同じステージにステージに立ちたいんじゃなくて、ローラと一緒にステージに立ちたいんだ。
こういったゆめ行動をひとつとっても、そこにはゆめのローラに対する思いが見えてくる。
・右耳でイヤホン
ゆめはバスツアーの行先、岬でのフリータイムに石に座ってポップコーンを聴く。
この時ゆめは右耳にのみイヤホンをつけている。
これは喧嘩直前にローラが聴いていた方のイヤホンだ。
なぜゆめはわざわざ右耳だけで聴いたのか。
これを聴いたローラの気持ちに思いを馳せようとしたのか。
その程度の事なら、喧嘩の日の夜にでもやっているだろう。
だが、それではわからなかった。
だからその夜から時間を見つけては、何かわかるかもとあえて右耳だけで聴き続けているのに違いない。
これくらいの深読みはしても許されるよね。
・ゆめのソロライブ
岬でマオリに向かってゆめが歌うシーン。
その幻想的な歌に風は舞い鳥は寄ってくる。
ここで思い出してほしい。虹野ゆめはソロの時にのみその特殊能力を発揮する説(これに関しても前回記事参照。妄想炸裂中ではあるが。)があるということを。
ぼくは、この時のゆめはその新入生お披露目ライブで発揮していた能力がまた発現していたと見ている。
その根拠として、ゆめは手に鳥が乗っていることに歌い終わるまで気付かなかった。即ち歌っているときに意識が飛んでいたとみることができる。
そしてあの幻想的演出。あれはおそらくアイドル大好きマオリから見たフィルターつきの風景ではなく、ゆめのスーパーウルトラハイパーミラクルパワーのなせる業だったに違いない。と思いたい。
マオリちゃんにキスされた頬に手をあててるゆめちゃん、可愛かったね。(オチ)
・宝の地図
多言語対応してんのすげーな。アイカツスターズを世界展開させるぞという公式の強い意思を感じる。
え?観光客向けだから多言語で書いてあるって?ぼくもその通りだと思います。
・S4の夜
浜辺でキャンドルに照らされる4人。
ゆずツバは青いジュースにレモン
ひめよぞは緑のジュースにオレンジ
だからどうした。
ひめ「ゆめちゃんがいない」
ひめが1年生が話題になっているときはゆめを気にかけていることがわかるシーン。
時代はゆめひめじゃなくてひめゆめですよ。
・あこはるドレスメイク
先も触れたけど、あこちゃんドレスメイクの時傷だらけだし、何より髪に葉っぱとか枝とかついてるし、アドカツから一晩経ってるけど風呂入ってないの?大丈夫?
きっと大丈夫じゃないだろう。
森で遭難して森で一晩過ごして、ドレスメイクの前に救助だったり脱出だったりしたばかりだったとかいう裏話は大いにありえそうだ。
あこはる、森の中で野宿するの巻。
誰か頼む。
・ゆめ捜索大作戦
ローラがゆめを探す時にみんなが手伝ってくれる感動のシーン。
この時、ゆめの目撃情報を拾って来たのは唯一小春だったということに注目したい。
やはりゆめの幼馴染は伊達ではなく、彼女の行動について一番理解しているのはローラではなく小春であろうということを提示してくるシーンである。
ゆめロラ爆弾を散々投下しておきながら、こはゆめ派の人間にもきちんとケアしていくこの制作のしたたかさ。おそろしい。
・おばあちゃんとゆめロラ
ゆめサイドのおばあちゃんは太陽のネックレス
ローラサイドのおばあちゃんは星と月のネックレス
ローラは星として一人で輝くこともできるけど、その輝きが完全なものになるためにはゆめの太陽が必要だということを示唆している。
こんな雑な深読みは言ったもん勝ちだと思うので言いました。
・ゆめのステージ(想像編)
マオリハウスでゆめは、みんなに笑顔を届けるために自分が笑顔になるという話で、自分がステージに立っている様を想像した。
想像のはじめはゆめのソロステージだった。ゆめの後方から表情の見えないゆめの背中と満員の観客席を見ている映像。
そして、笑顔のゆめの横顔のカットに入る。
カメラがスライドする。
ゆめの左にはさっきはいなかったローラがいた。
自分が一人でステージに立ってみんなが笑顔になっている様は想像できても、自分も笑顔でみんなも笑顔になっているためには、隣にはローラがいなければ想像できなかったのだろう。
・ゆめとローラのステージ
ゆめとローラは2話でユニットを組んでやっている。
その時のスペシャルアピールは、風船の演出でゆめ、氷の演出でローラ、とそれぞれ別々に行っていた。(筐体を全くやってないことがバレる表現)
だが、劇場版ではどうだ。
風船の演出でも氷の演出でもゆめロラが共演してアピールを出しているではないか。
二人の絆の強さもしっかり成長していて感動してしまった。
ちなみにS4は4人でアピール成功させてるんですよね。すげえや。
・ひめと学園長
諸星ヒカル「hogehoge」
白「ゆめちゃんの夢を邪魔するのだけはやめてください。お願いします。」
諸「どんな手を使っても輝きを止められない星はある。か。」
hogeばっかじゃねえか。
折角のノートなのに字がきたねえし文字被ってるし全部書いてないしもう一回見に行くか。
学園長、ゆめを覚醒させたいんじゃなくて、能力が暴走する以前の早い段階でゆめを挫折させて取り返しがつかないことになる前に退学にさせるべく動いてる説、つまりゆめを守ろうとしてる説がある気がしてきた。
むしろ、ひめこそゆめを自分のいるレイヤーまで引き上げたいと思ってるのでは。
ひめの孤独を理解してくれるのはそれこそ自分に近しい能力を持つゆめしかいないと、ひめはそう思っているのかもしれない。
ゆめ→ロラを公式から投げつけられてしまった以上、ゆめひめの成立にはひめ→ゆめを掘り下げていくしかない。
ひめゆめ派へのケアを公式がしてきた以上諦めるわけにはいかない。
一体ぼくは何と戦っているんだ。
・百合に割って入る
夜の浜辺、あこがゆめロラの頭をこっつんさせた様を小春はあわあわ見つめている。
これはゆめロラの心配をしているのではなく、あこの心配をしているのに違いない。
今まで小春はゆめロラの傍に寄り添う姿勢を貫いてきた。絶対に間に入りはしなかった。
それなのに、あこは二人の間に割って入ってしまったのだ。
百合に混ざろうとすることの危険を小春はきっと良く知っていたのだろう。
結果なんにもなくてよかったね。
以上
現状書こうと思ったのはこんなところか。
全く締まらないがこれで終わりにする。
ここまで読んでいただき、ここまでスクロールしていただき、ありがとうございました。
S4がステージ下の真っ暗な中手を合わせている様が大好きな嶋江崩子