いざ揚々と

ポケモンとかアニメとか。まとめて書き置きたい時に使います。

シン・ゴジラを見た。

 流行に乗るオタクである以上、この作品を見ないわけにはいかなかった。

 

 とてつもなく面白かった。

 

 そりゃそうだ。

 俺は物心ついたころからウルトラマンガイアが傍にいて、そこからメビウスまで怪獣を追い続けてた人間だった。

 面白くないわけがない。

 

 

 この記事ではゴジラ論を語る気は全くない。

 

 ただ感想をぶちまけたいだけの人間が壁打ちしてるだけだ。

 

 この記事を開いた暇人さん、どうぞ他人の感想に共感して気分をよくしてください。

 

 

 目次

・何よりもリアルなオタク描写

・市民の動き

自衛隊VSゴジラ

・カメラワーク

・昼

・曲

 

 

 

・何よりもリアルなオタク描写

 

 PCを見ていた人間が椅子から突然立ち上がり頭を抱えながら「あーあーあーあー嘘だろーーー」と喚きながら(セリフの細部は違ったかもしれないが)ふらふらモニターから距離とって歩いてまたモニターに戻る行為。

 

 この主語のない喚きとモニターから離れてうろつく行動。

 

  オタクが倦厭される理由の一つでもある「意味不明な言動」が、生々しすぎる程にリアルに描かれている。

 

 

 なんだかすげー見覚えがある、この動き。

 

 

 というか身に覚えがある。

 

 

 というわけで(どういうわけだ)、意味不明な言動が意味不明に聞こえる方に向けて、どうしてああなってしまうのか言い訳をさせていただきたい。

 

 ああいった類の人、というかぼくらは、考えていることがそのまま口から出る人間である。

 

 あの時彼は、驚愕の事実に気付いてしまい頭が驚きで支配されている段階であるにも関わらず、「はやくこのことを誰かに伝えなきゃ」と思い発言をしようとしてしまったがために、発言しなきゃで開いた口からは頭の中を満たしている驚きの感情しか出すことができなかった。

 結果あーあーあーになるわけである。

 

 わかってくれ。

 

 

 

・市民の動き

 

 従来の怪獣モノでは「建物の間を逃げ惑う人」としてしか描かれてこなかった「市民」が、今回は様々な場所で写されていてあまりにも現実味がありすぎて怖かった。そう思ったいくつかをピックアップ。

 

1.冒頭のツイキャス

 アクアライン崩落事故で、滑り台うひょーとか言いながらツイキャスしている様が、見慣れたツイキャスの画面を通してわかる。そりゃああんなことあったら怪我もないような人は動画に撮るに決まってる。その危機感のなさこそが本物だ。

 

2.アパートの屋上に集まる人達

 すぐ近くにあんな怪獣が来てるのに避難するそぶりすら見せず屋上に集合して全員が全員スマホを構える様。ああ、見慣れた光景。

 

3.避難準備する家族

 丁寧に荷物を纏める様が2秒くらい描かれ直後ビルが倒壊する。

 危機感の今一つ足りてなかったが故の逃げ遅れ。

 あのマンションの1つ下の階にはツイッター見ながら空ペットボトルに水道水を詰めてる俺がいてもなんらおかしいことはない。

 あまりの現実感とあっけなさに数秒の描写だが背筋が凍った。

 

4.地下への避難

 階段をあわただしく降りている人間たち、誰も転ばず。

 地下鉄のホームでも騒がしくはあるが駅員のアナウンスはきちんと聞き取れる。

 このあたりの民度の高さを示した直後。

 停電した途端声が全て黄色い悲鳴とざわめきに変わる。

 停電に伴う軽いパニック状態も落雷なんかでよく知ったものだった。

 実に写実的。

 

 

 あの映画の市民らはまさしく自分だったし、さらに言えば瓦礫の下敷きになっていたのも俺だった。

 

 

 都民じゃなくてよかった。(そういう話ではない)

 

 

自衛隊VSゴジラ

 

 ミリオタではないが、人間のマシンが統率を取って怪獣に対峙する様はやはり昔の特撮ボーイだった血が騒ぎだす。

 

 ヘリが傾きながら何機も飛び立つところ、かっこいい。

 戦車→自走砲→ミサイル車と地上の総火力が展開されていくところ。かっこいい。

 戦車の超信地旋回。かっこいい。

 

 ヘリが>の字でゴジラと対峙するところ。最高にカッコいい。

 

 シン・ゴジラで1番目に好きなシーンはと言われたらここ。

 

 

 

・カメラワーク

 

 カメラワークがいちいち楽しい。

 

 まず、ドライブレコーダーアクアライン事故やツイキャス画面。

 

 台車に乗っているダンボールから見た防災センター。

 

 パトランプから見える街中。

 

 マックの中から画面に群がる巨災対。

 

 ガルパン的砲塔目線。

 

 等、とにかく「物」から外を見ることで画面の勢いが段違い。物目線というのは普段できない体験なので、そういった楽しみ方も提供されている。

 

 

 

・昼

 

 画面が見やすい!

 

 戦闘が夜に行われているゴジラウルトラマンはただ画面が見づらいだけで嫌いだったので、全ての作戦行動が昼間に行われている今作は画面が終始見やすくてストレスが全くなかった。

 

 とても大事なことだと思う。

 

 

・曲

 

 普段は劇伴については全く気にしない、というより気にできる程の脳味噌がない(音楽への造詣がない、画面の情報でいっぱいいっぱい)ので全く意識はしてないんですが、1か所だけおおおと思ったところがあった。

 

 凝固剤を製造中の化学プラントのシーン。

 メインテーマ(デンデンってティンパニー的なのが鳴るだけのやつ)は今までずっとゴジラの恐怖の象徴であったが、そのシーンでは上にエレキギターが乗っていて、途端に勝利BGMに変わっていたのがとても印象的だった。

 不安にさせる太鼓の音を覆い隠すようにかっこいい旋律が流れてきて、ようやく勝てる気がしてきたとなんだか沸き上がっていった。

 

 よくできている。

 

 

 

 

 

 大体文章に書いておきたいと思ったのはこんなところか。

 

 ともかく120分常に楽しい。いらない時間がない。

 

 すごかった。

 

 

 

 内容とっちらかりの感想ブログがどうやれば締まるのか見当がつかない嶋江崩子