TTKRが出来るまで
今日はハードコアテクノの日なのかと、RTで回ってきたよつばとツイッターを見て知る。8月5日、shimakohokoは428and_tweetをフォローしました。
いつも通りのにやけ面でタイムラインを眺めながらも、ぼくは内心では極度の緊張状態であった。というのも、この日は秋葉原サイファーなる音系サークルが夏コミで出すコンピの音源提出締め切り日であった。
こう書くと言うことは、当然のように完成していない。
どうしてこうなったと言うだろうが、こうなることは初めから分かっていた。今までの短くない人生の中で締め切り通りに物事が終わったことなどないのだ。これは盛った。
何を言ったところで、遅れての提出となればマスタリングをする方などにも迷惑がかかるし、急いで提出するものが良いものになるとは思えなかった。
諦めよう。
しかし、状況はそんなに簡単ではない。
秋葉原サイファーのツイートを見ると分かるのだが、この時点で既に頒布されるカードのデザインが決まっているのだ。その裏面にあたる方のデザインを見てほしい。そうだ、秋葉原を背景にしてオタクが写っているのがわかるだろうか。
それが、ぼくだ。
こいつが澄ました顔しているせいで、間に合わなかったのでやめますを言いにくいことこの上ない。
意地で今日明日を使って完成させるしかない。
1日くらい大目に見てくれるだろう。ぼくはDAWを起動した。
8時間後にはGABBAが出来上がっていた。
ハードコアテクノの日最高!
ではないが。
今回のコンピのメンツでは馬鹿浮きである。アルバムの雰囲気をがちゃる空気が読めねーやつである。いや、俺だってヒップホップとか流行りのふゅーちゃーなんちゃらとかにしたかったさ。この速度を出すには手癖で書くしか無かったのだ。
とはいえ一先ずトラックは完成した。時も天辺をとうに超えているし、ぼくは布団に入った。おやすみ。
ではないが。
翌昼、スタジオがオープンする時間に起きたぼくはリリックを全く考えていない昨日の自分にブチギレていた。
しかし、怒ったところでノートに文字は浮かび上がらないのでただのエネルギーの無駄である。むしろ良い睡眠を取ったのだからきっといい声が出るに違いないし、昨日の判断は素晴らしいなどと自分自身を褒めていたらスタジオの予約時間になってしまっていた。時間の管理は難しいなあ。
かくしてぼくは白紙のノートを持ってスタジオに来た訳だ。
フリースタイルで録りました。これは盛った。
大体フリースタイルで録りました。これは盛ってない。
その後人生初のボーカルミックスと言うやつをスタジオ内でやりました。
スタジオの利用時間は3時間でした。
さあ、どんなものが出来たと思う?
ここまで読んで聴いてみたくなる人がいるとしたら、その人は頭が悪いかよほどぼくの事が好きかのどちらかだろう。
そもそも、ここまで読んでいる人はぼくの事が大好きな人に違いないのできっと楽しめると思う。
甘口辛口早口 ¥500にて頒布予定